一般社団法人ミラパブ General Incorporated Association MiraPub

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3年目の全国大会! 2026年全国高等学校情報教育 研究会を振り返る

記事の概要

2026年8月7日~8日に、私達は689名の教育関係者が集った第19回全国高等学校情報教育研究会(神奈川大会)に参加しました。この大会は全国の情報科における様々な先進的実践事例を共有する会であり、情報科の世界では最も権威のある学会です。そして私達は昨年にもこちらのイベントに関わっており、今年で3年目の関わりとなります。

全国高等学校情報教育研究会の公式サイトは、こちらをご覧ください。

今回の出展において、ミラパブは団体のPR動画を紹介したほか、代表理事の大畑将太と、メンターのmegmishさんが実際の教育活動について実際の授業支援経験を元に語りました。
そしてこの記事では、教員の皆さん向けに、今年の全国高等学校情報教育研究会のそれぞれのセッションの様子と私たちの取り組みについて、それぞれ紹介します。ミラパブにご興味がある教員の方は勿論、純粋に全国高等学校情報教育研究会の内容を知りたい方も、ぜひご覧ください。

2日間のタイムスケジュール

まずは最初に、2日間のスケジュールをこちらに記載します。

 1日目(8/7):

  • 12:30 開会行事 
  • 13:00 基調講演 演題「人と連携できる生成AIシステムに向けて」 山口 高平 氏 
  • 14:20 ポスターセッション/企業展示
  • 15:30 分科会(セッション1・2・3)
  • 17:30 教育懇親会 

    2日目(8/8):

  • 9:00 分科会(セッション4・5・6) 
  • 10:30 ポスターセッション/企業展示 
  • 11:30 昼食・休憩 
  • 13:00 分科会(セッション7・8・9) 
  • 14:45 講演 須藤 祥代 氏 文部科学省調査官 
  • 15:45 閉会行事 

このうち今回の記事では、「基調講演」と「分科会発表」と「ポスターセッション/企業展示」
この3つについて、特に重点的に触れさせていただきます。

軸はAI~基調講演と分科会発表



 今年の基調講演と分科会発表は、どちらも人工知能、および言語生成AIに関する発表が、その賛否を問わずやはり多い印象でした。去年一昨年と参加している私達としては、一昨年は1/3くらいの発表がAIについて触れていたのが、今では基調講演含め、ほぼ全ての発表においてAIという単語が出てくるようになったという所感です。

 次に基調講演の内容について詳しく述べると、今年は全国高等学校情報教育研究会の開催場所である神奈川大学の教授、山口高平先生が、教育のあり方を大きく変えているAIの歴史を半世紀の研究人生を元に語りました。山口先生は、慶應理工学部での産学連携(ETC設備点検支援のAIスマートグラスの開発など)もされていた実学をモットーとする研究者の方で、ダートマス会議以降の第一次AIブームから、現在の生成AIまでの人工知能開発の進歩の流れを知悉されている方です。当日は約1時間の時間をかけて、第三次AIブームから過熱が止まらない人工知能の発展や、よく誤解されがちな従来の人工知能に基づくロボットと生成AIの違いを語られました。

分科会発表における御家先生のご発表前の写真。本人からのご許可を取得済み。
分科会発表における御家先生のご発表前の写真。本人からのご許可を取得済み。


 また分科会についても、例年通り福岡県から東京都の方まで、全国津々浦々からの先生方の実践事例が共有されました。私達が見たいくつかの発表では、生成AI時代に生徒の方の自主性を引き出す授業設計の方法や、AIレポートの問題を扱った発表等がありました。個人的には、自由課題で生徒の方に自由なモノづくりを進めると、たいていの場合生徒の方は隣の人と同じことを不自由にやるという話や、AIのおかげで全体の授業を一括で進めやすくなって、躓いた生徒の方へのサポートがやりやすくなったという話は、実践知故興味を惹かれました。


401枚のパンフレットを配布!~ポスター&企業展示

 今年度は、2日間合計で約90個のポスター&企業展示がなされました!19回続いてきた展示の中だと過去最多の発表数であり、実際当日の展示会場は、本大会の盛況を物語る大混雑が続きました。ポスターにおいては、発表時間をあまり定めずに、教員の方々や大学職員の方が情報科の実践事例を語られました。そしてやはりポスターブースにおいても、生成AIに関する発表が多数を占めた印象を感じました。


ポスター発表における柴田先生の発表ブース写真。先生ご本人の許可を頂いた。
ポスター発表における柴田先生の発表ブース写真。先生ご本人の許可を頂いた。


 どの発表も素晴らしいものばかりでしたが、個人的に興味をひかれたのは、神奈川県立上鶴間高等学校校長の柴田功先生の発表です。この先生は情報科の世界で30年以上キャリアを積まれているベテランの方であり、日本のICT教育を前に進められた方でもあります。そして今回はその豊富な経験を次世代の教員に託すべく、情報科における「繋がり・ネットワーク」の重要さを発表されていました。本大会に参加される情報科教員の方は、全国の情報科教員の方の10%程と言われています。そのため意欲ある取り組みをより全国で広めて教育の質を上げていくためには、全国から集まった精鋭の先生達との繋がりを大切にしていかないといけないのである、というお話をしてくださりました。人よりAIと向き合い、話し合う事が増えつつある現代の私たちにとって、敢えて人との絆の価値を述べられたこの発表には、大変感銘を受けた方も多かったと思います。

展示会場におけるミラパブの出展ブースの写真。(左:megumish, 右:大畑)
展示会場におけるミラパブの出展ブースの写真。(左:megumish, 右:大畑)

 そして企業展示のブースにおいては、私たちも一般社団法人として2日間の出展活動を行いました。昨年はパンフレットを296枚しか配れなかったことを受け、今回はパンフレット300枚以上の配布を目標に、神奈川県立横浜国際高等学校での夏期講習の事例や、プロのエンジニアであるmegumishさんの動員等をもって、公教育とプロフェッショナルを無償で繋ぐ団体としてミラパブを宣伝しました。結果、今年はなんと昨年に対して100枚増の、401枚ものパンフレットが配布できました!今回の大会の実に58%の参加者の方から知っていただけた計算になります。流石に私達の努力だけでここまでの成果が出た訳ではなく、私達の展示場所がブース入口の最寄りにあったことや、近くに大変著名な教員の方の発表場所があって人が集まりやすかったこと等、極めて運が良かったこともこの配布数の要因と考えています。

 私達が出展をしている目的は、ミラパブの授業支援について知っていただき、全国の教員の方からご依頼をいただける状況づくりのためです。それを考えると、百名を優に超える教員の方とお話をして、ミラパブに興味を持っていただけた今年の出展は、過去最高の出展になったといえます。当日にミラパブのブースに足を運んでくださった教育関係者の皆さんには、心より感謝申し上げます!

ミクロとマクロ両方で過去最高の盛り上がりを見せた大会~まとめ

 以上のようなセッションに加え、懇親会やその他の講演なども満喫できた後、本大会は閉会となりました。一応懇親会等についても触れると、これは初日の夜に200名以上の教育関係者の方が立食形式で歓談をするパーティーでした。事前予約をした当団体のスタッフ曰く「去年より参加人数が2倍、交流の機会も2倍、そしてご飯のおいしさもレベルアップしていた!」との個人的な感想をいただきました。何でもいくら寿司まで食べられる会だったようで、私も是非参加したかったところです。また2日目の最後には、文部科学省の須藤調査官から今後の情報教育および探究教育についての、次の教育指導要領の方針を一部お聞きすることが出来ました。後日資料が公開されるとの事なので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

第19回全国高等学校情報教育研究会全国大会出場の看板。当日は猛暑の熱気が、参加者の情熱によってより熱くなった気がする。
第19回全国高等学校情報教育研究会全国大会出場の看板。当日は猛暑の熱気が、参加者の情熱によってより熱くなった気がする。

 総じて、今年は私達としても、会全体としても最高の盛り上がりを見せた大会となりました!19年開催してきた大会の中で、過去最大の全体参加者数、懇親会参加者数、発表数、を達成した神奈川大会は、これからも情報科教員の皆さんが遺した伝説として、もしかしたら語り継がれていくかもしれません。そして私達も幸運に恵まれ、去年の1.33倍もの教員の方から信頼を得ることが出来ました。遂に5年半の歴史が経ち、100回以上の授業支援の経験を積み重ねてきた私たちですが、引き続き慢心せず、全国どこでも実直に、学校とプロを無償で繋ぐ活動を展開してまいります。





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