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2年目の全国大会出展!2025年全国高等学校情報教育研究会の参加ふり返り

記事の概要

2025年8月8日~9日に、私達は575名の教育関係者が集った第18回全国高等学校情報教育研究会(千葉大会)に参加しました。この大会は全国の情報科における様々な先進的実践事例を共有する会であり、情報科の世界では最も権威のある学会です。そして私達は昨年にもこちらのイベントに関わっており、今年で2年目の関わりとなります。


今回の出展においては団体のPR動画を紹介したほか、代表理事の大畑将太と、メンターの國武悠人さん、megmishさんが実際の教育活動について実際の授業支援経験を元に語りました。そしてこの記事では、今年の全国高等学校情報教育研究会の様子と、私たちの取り組んだことについて、それぞれ紹介します。

タイムスケジュール

このイベントの行程表は、以下の通りでした。

【1日目(8/8)】
12:30 ~ 13:00:開会行事・基調講演

13:00 ~ 14:20:お昼休憩

14:20 ~ 15:50:教員の方による登壇発表(実践事例の共有)

15:50 ~ 16:50:ポスターセッション/企業展示

16:50 ~ 21:10:懇親会&2次会

【2日目(8/9)】
9:30 ~ 12:30:教員の方による登壇発表(実践事例の共有)

12:30 ~ 13:30:昼食・休憩

13:30 ~ 14:15:ポスターセッション/企業展示

14:45 ~ 15:45:文科省調査官による終了講演

15:45 ~ 16:15:閉会行事

*太字の箇所が、私たちの団体が出展したセクションです。

このうち開会行事と閉会行事の際には、それぞれ東京大学の教授の方と文科省調査官の方々が、近年の技術発展を踏まえた講演がなされました。特に後者の話については興味深く、文部科学省が小学校から高校に向けて、主体的な生徒を育てる情報科のロードマップを展開しようとしていることを知ることができました。

知り合いの名古屋市立緑高等学校、小林裕司先生に、発表前の休憩時間に撮らせていただいた写真。
発表中の写真撮影は禁止されていた。

そして教員の方による登壇発表は、一人当たり25分のプレゼンで、教員の方々がこれまで積み上げてきた教育の実践の事例を共有し合う時間でした。私は2日間で8つのプレゼンを聴かせていただいたのですが、日本中の熱意ある教員の方々の先進的な授業の実例を目の当たりにすることが出来た次第です。また幸運にも、質疑応答の時間にて何名家の教員の方に質問することが出来、発表者の教員の方の深い洞察を直接伺うことが出来ました。

ポスターセッション/企業展示は、教員及び教育関係の団体・企業が、ブースを借りて実践事例や自分達の活動などを紹介する時間でした。そしてポスターセッション/企業展示そして懇親会に関わりました。以下に、私たちが取り組んだ展示や活動を紹介します。

実践事例も紹介!ミラパブの展示の様子

来場された教育関係者の方向けの企業、外部団体展示のブースにて、私たちはそこで2日間出展しました。今回の私たちの展示ブースの方針は「公教育とプロフェッショナルを無償で繋ぐ、授業支援活動の紹介」です。詳述すると、私たちは様々な学校で無償での課題研究、プログラミング授業支援活動に80回以上取り組んできました。そしてミラパブは、どの地域でも、各分野のプロによるオーダーメイドでの支援活動を、篤志家の出資の元無償で行えるということを教員の方に知っていただく事が、今回の展示の指針でありました。

展示に当たっては、実際に当団体のメンターとして授業をされたことがある國武悠人さんとmegumishさんが、授業の紹介をされました。

展示ブースの写真。
(左)代表理事の大畑将太、(中央)megumish、(右)國武悠人。

國武悠人とは…
慶応義塾大学有数の若手研究者。多数の査読付き論文をパブリッシュするほか、自治体や政府での活動も盛んに行っており、消費者庁令和6年度消費者支援功労者表彰(内閣府特命担当大臣表彰)を獲得したこともある。またVR文化を守るため、政府への政策提言などを精力的に行っているNPO法人「バーチャルライツ」の創立者でもある。そして情報系分野についてもエキスパートレベルの知見を持ち、過去には経済産業省後援のITのモノづくりコンテスト、未踏ジュニアにてスーパークリエイターに認定された事もあるなど、八面六臂の活躍を見せている。

megumishとは…
ソフトウェアエンジニア経験が5年以上あるプログラマー。趣味で様々なデジタル上でのモノ作りを行っているほか、プログラミング競技の一種であるCTFというコンテストに何度か出場した経験がある。


また今回の展示においては、以前横浜国際高等学校にて鎌田高徳先生のご助力の元開催したプログラミング系授業支援の紹介を行いました。この授業とは、一流エンジニアのけんちょんさん、uhanさんの2人が、生徒の方々に、プログラミングに親しみを持ってもらい、またプログラミングを通じた自分なりの生き方を見つけてもらうために開いた3日間の講習でした。

横浜国際高等学校における、授業実践事例の紹介。
3日間のプログラミング講座を、著書もある技術者の方々2名が無償で支援した。


目玉展示:団体のPR動画&メンター紹介動画


そして今回の展示においては、目玉の展示物として当団体オリジナルのPR動画を放映しました。
この動画は、ミラパブが教員の方のために行えることを1分で分かりやすく紹介する動画で、専門業者の方への外注の元製作しました。

また併せて、当団体の最大の特徴である、各分野のエキスパートであるメンターについても光を当てる動画も紹介しました。今回は、先述の横浜国際高等学校の授業を主導したuchanさんの1分紹介動画を教員の方々にお見せし、パンフレットや静画の展示だけでは伝わらない魅力を伝えました!

深夜10時まで続いた、懇談会&2次会

懇談会の様子。
個人的には、チョコレートケーキが隠れた逸品だった。

企業展示やポスター発表の後は、教育関係者の方々200名以上が集った懇談会にも、団体スタッフのイデアルが参加しました!立食パーティーの中には去年の際にも参加しているのですが、今年は2年目の参加という事もあってか、体感として少しずつ顔を覚えてくださっている方が増えている感触がありました。また、懇談会の後は90名ほどの参加者の方が集まった2次会も用意されていて、少人数な分、教育者の方からここだけの現場の話もお聞きすることが出来ました。特に、地方の学校特有の文化や問題についても知識を得ることが出来たのは、学校それぞれの文化やニーズに寄り添った支援を行いたい私達としては、極めて有難かったです。

総評:昨年以上に盛り上がった、情報教育界のお祭り

以上のようにして、全国高等学校情報教育研究会は幕を閉じました。
今回の私たちの数値目標は、以下の3つでありました。

①パンフレット配布数300枚以上
②名刺交換数40枚以上
③教員の方とのSNS交換数10回以上

昨年はパンフレットを215枚、名刺35枚を獲得していましたが、それを上回る目標達成を目指しました。
結果として、目標①についてはパンフレット296枚配布と僅かに及ばなかったものの、目標②、③については名刺を42枚頂き、SNS交換を16回できたので、達成できました!
パンフレットについても配布数の絶対数は1.3倍となったので、動画の活用や話し方の改善もあってか、昨年度の昨年の反省を踏まえた、効果的な出展活動を行なえたのではないかと捉えています。

出展協力者の紹介写真
(左)國武悠人、(中央)大畑将太、(右)megumish

2026年度は神奈川県にて全国高等学校情報教育研究会を開催するとの事で、我々は来年もこちらの会に参加し、普段出会えない日本中の教員の方々に、非営利の授業支援の魅力をお伝えしていこうと思います。引き続き私たちは、公教育とプロフェッショナルを無償で繋ぐ組織として発展するべく、首都圏内に留まらない教育活動に尽力してまいります。

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