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最新の活動報告

専門家による、共通テスト対策支援!大船高校における國武悠人の授業活動報告

記事の概要

2025年の10月から11月にかけて、私たちミラパブは神奈川県立大船高等学校にて、高校3年生のクラスの共通テストの情報課木対策の講座を完全無償で催しました。

対象となった方は高校3年生の1クラス(10名)であり、今回はメンターの國武悠人さんが、主にプログラミングの実技問題の箇所についての演習支援をオンラインで行いました。

結果、支援開始当初はコードの読解に躓くことも多かった生徒の方々が、たった3回の講座を通じて「先日あった共通テスト模試の情報でプログラミングの問題を解くことが出来た」というお声をいただくまで成長される様子を見る事ができました。

この記事では、その國武による支援活動の概要を記載します。資格試験対策等の文脈でミラパブのメンターを呼んでみたい先生方には、お勧めの記事です。

講師メンターの紹介

先ずは今回の授業を担当する事になったミラパブメンターの國武悠人さんについて、こちらで紹介いたします。

ミラパブのような外部団体の活用異議を語る國武(画像左上)

慶応義塾大学有数の若手研究者。多数の査読付き論文をパブリッシュするほか、自治体や政府での活動も盛んに行っており、消費者庁令和6年度消費者支援功労者表彰(内閣府特命担当大臣表彰)を獲得したこともある。またVR文化を守るため、政府への政策提言などを精力的に行っているNPO法人「バーチャルライツ」の創立者でもある。そして情報系分野についてもエキスパートレベルの知見を持ち、過去には経済産業省後援のITのモノづくりコンテスト、未踏ジュニアにてスーパークリエータに認定された事もあるなど、八面六臂の活躍を見せている。授業実施者としても優秀で、20回以上の訪問授業経験を持つ。

実は彼は、昨年に神奈川県の八王子東高等学校にて、基本情報技術者試験の対策講座を6回開いた経験も持っています。調べていただくと分かるのですが、共通テストの情報科目と基本情報技術者試験は、一部内容が似通っているところがあります。そのため國武は共通テスト情報の対策についても他のメンターより適任であったことから、今回の支援活動を担当する運びとなりました。

土台作りとしてのオンラインでの支援活動

授業風景抜粋。

共通テスト情報は、大きく分けて単語問題とアルゴリズム問題があります。その共通テスト対策における基本的な支援方針としては、情報系の暗記基礎問題は通常の授業と自習に任せ、國武さんだからこそできる、アルゴリズム問題の解き方の指導、および演習を中心に実施していくというものでした。

具体的には、主にAtCoderのABC Contestの過去問題を例題としながら、教科書だけだとイメージしづらく、何をやればよいかわからないアルゴリズム問題対策の方法を指導した次第です。実際の問題では、アルゴリズム問題の箇所も穴埋め形式での出題のようですが、そこを敢えてより難しいAtCoderの問題に対処できる能力を鍛えていただく事により、本番を楽に突破できる基礎体力をつけて頂きました。

また初回は併せて生徒の方々のレベル感を測ることにも努め、授業進度が早すぎないか、生徒全体の手ごたえはどの程度か等、リアルタイムでの支援でしか掴めないものを踏まえた進度調整も行われました。

初回授業のアンケート結果は、以下の通りです。(初回は2名の生徒の方が、回答し忘れていたようです)


アンケートの総評としては、この時点だとまだ生徒の方々はコードを書く、理解するといった実技演習に不慣れであるものの、授業を通じて何を勉強すればよいのか分かったという前向きな進歩も見受けられました。

その後のオンデマンド動画での支援活動

 2回目と3回目の支援においては、國武のスケジュールの関係で、オンデマンド動画での支援となりました。幸い初回の授業については、アンケート結果からみて大きくついてこられない生徒の方はいなかったため、難易度はそのままで、引き続きAtCoderを活用した実技問題の対策を中心に行いました。

また第3回目の最終回の際には、2回目のアンケート結果の中で解説をもう少し詳しくしてほしいという意見もあったため、各問題の解説をより丁寧に実施した動画を調整のうえ作成した次第です。

最終授業のアンケート結果は、以下の通りです。(最終回は、1名の生徒の方が回答し忘れていたようです)

最終回の授業の際はAtCoderの問題演習に慣れてきたらしく、「問題文から使うべき構文の見当がつくようになった」「理解をしながら進められるようになった」というお声もいただくことが出来ました!。さらには嬉しいことに「授業支援のおかげで先日受けた共通テスト模試の情報でプログラミングの問題を解くことが出来た」 と、早速授業での成長が結果に表れ始めた生徒の方もいた様で、計270分しかない短い授業の中でも、生徒の方の力を伸ばす有意義な支援ができたのではないかと思います。

総評・改善点

最終授業にいただいた感想。こちらは任意回答の箇所にも拘らず、8名もの生徒の方が丁寧に熱い想いを伝えてくれた。

以上のようにして、國武による共通テスト情報科目対策の講座は幕を閉じました。
この報告記事執筆時点ではまだ入試の結果は発表されていませんが、結果が分かり次第担当の先生からお教えいただこうと考えています。そして、もし今後別の学校にて情報のテスト周りの対策講座をお願いされた際には、今回いただいた生徒の方の声や入試結果を踏まえた授業改善を元に、更に進化した授業のお手伝いに取り組んでゆく見込みです。

最後に、私たち一般社団法人ミラパブは情報や探究といった授業の支援活動のみならず、こちらの学校で行ったようなテスト対策講座等の支援活動も、該当領域のエキスパート達が無償で支援する活動を行っています。

ここまでの記事のご一読、ありがとうございました。それでは、公教育とプロフェッショナルを繋ぐ団体であるミラパブによる、無償での教育活動の更なる進展をご期待ください。

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