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大学生のロボコンで日本の高校生が世界1位!追手門学院附属中・高等学校でのロボットサイエンス部支援の成果報告

記事の概要


2026年9月27日、私たちミラパブが技術的な支援を続けてきた追手門学院大手前中・高等学校の部活動(ロボットサイエンス部)が、WRO(ワールドロボットオリンピック)の世界大会で、優勝を果たしました!WROとは、世界中の最高峰の大学生たちがロボット技術の鎬を削る、ロボットの著名な国際大会です。それにも関わらず、追手門学院大手前中・高等学校は中高生のチームで、同大会の日本代表チームに選ばれ、日本勢初となる世界の頂点に辿り着きました。

こちらの学校は日本トップのロボットコンテストの成果をあげている学校であり、かの大阪万博にて生徒の方々のロボット展示が実施される程の名門校です。その学校にミラパブが関わることになったきっかけは、2026年の2月に担当の福田哲也先生より入った「ミラパブのメンターの技術力を見込んで、教育支援をお願いしたい」というご相談です。日本最高峰の技術力を持つ部活動とはいえ、その部のレベルの維持の為には、外部の優秀なエンジニアの知見があった方が良い、というのが、担当の先生(福田哲也先生)のご判断でした。その相談を受けて、私たちは今年4月より同校の部活動の支援を行う運びとなった次第です。


そしてこの記事では、ミラパブの支援活動の事例紹介として、ミラパブの4か月間に亘る支援の詳細について紹介します。ロボット系の技術に関する部活動に関わる先生方や、ミラパブにご興味がある教員の方は、こちらの記事をご覧ください。

講師メンターの紹介

今回の支援活動は、プログラミングだけでなく、技術の領域全般に明るいメンターであるmegumish(川田恵氏)さんのご協力により実現しました。

megumishとは…
ソフトウェアエンジニア経験が5年以上あるプログラマー。趣味で様々なデジタル上でのモノ作りを行っているほか、プログラミング競技の一種であるCTFというコンテストに何度か出場した経験がある。

megumishさんは関東在住のメンターの方なのですが、初回授業の際は本業もあってご多忙の中、大阪まで遠路はるばる出向いて支援活動を行われました!その後も日程次第では、できる限り現地での支援をできないかと試行錯誤されている、実直な技術者の方です。
より詳しくmegumishさんの人となりを知りたい教員の方は、こちらの寄稿記事もご覧ください!

支援活動の詳細

遅いチーム・速いチーム

支援活動は、先ず部全体の状況把握から始まりました。
初回の支援は4月にあり、中学生・高校生合わせて18名ほどのロボットサイエンス部の部員の方が参加してくれました。

他の学校でも多く共通していることとして、ロボット系の部活動は、一つの部活動の中に複数のチームが分かれて活動しています。この学校でもそれは同じであり、レゴを組み立てたロボットコンテストを目指すチーム、二足歩行ロボットの作成を目指すチーム、自動運転ロボットの製作をしているチーム等、合計6チームほどが別々の作業を行っていました。基本的にどのチームも、全国大会や世界大会への進出を目指してロボットを作られているようでした。

私たちが現場を見て気付いたことは、部の中でも進度の遅いチームと速いチームが明確に分かれている、ということです。勿論、どの生徒の方も電子工作・プログラミング技術両方で見て高いレベルを持ってはいるのですが、やはりその中でも特に優秀な技術者の方がいるチームは安定して進捗を出している多方、そうでないチームは大会までの締め切りと厳しい戦いをしている印象でした。

この事が分かった後、私たちは主に進度が遅めであった、オリジナルの電子楽器の制作チームへの支援に注力しました。

このチームは認知症予防を目的とした楽器を作っているチームであり、電子工作やコーディングを活かし、普通とは違った特徴の持つ楽器を作っていました。技術力に大きな問題は見られなかったのですが、些かアイデア不足に悩んでいたようだったので、実際に多くのインディー的なサイト・サービスにも携わってきたmegumishが助言を行いました。このこともあってか、7月頃には楽器制作チームは翌月控えるWRO全国大会のFutureInnovetor部門(社会的に意味のあるロボットを評価する部門)への準備として、楽器とその社会的意義を示した論文を両方完成させられており、無事開発のスピードを加速させることができたようです。

車のチームの開発支援

他にも、私たちは自動運転ロボットの開発チームのお手伝いも行いました。同チームはロボットサイエンス部の中で最高の技術力を持たれている生徒の方が集まっており、開発の面で大きな問題はなかったのですが、一方でパーツの仕入れについて問題を抱えていました。

何でも、WROの世界大会に挑むために車の改良をしたいものの、欲しいモーター部品が手に入らず困っているとのことでした。これについては先生からも相談を受けた所で、幾ら優れた生徒が揃っていても、物が揃わないとロボットが作れないという厳しい現実に直面されていたようです。このご相談を受け、ミラパブは運営スタッフが持つ技術者の方々との繋がりを活かし、何とかパーツを手配しました(今までにない試みだったので、かなり苦戦はしましたが...)

結果、車の速度や制御の改善に成功できたようで、先生からは最大限の感謝と、世界大会に挑むロボットに、ミラパブのロゴを入れてくれることになりました。

とはいえ、大会は何が起こるかわからないもので、不安の日々が続きます。

他にも存在した幾つかのチームの支援も続けながら、ついに多くのロボット大会が密集している夏休みに入りました...

驚きの2冠、そして伝説へ...

8月下旬になって、早速先生から吉報が届きました!
なんと楽器制作チームがWROの全国大会で最優秀賞を受賞したとのこと。さらに、同時期に出場していた日経STEAMシンポジウムで、レゴのロボットを作成したチームが文部科学大臣賞を受賞できたようです。約4か月間支援を続けた私達としては、1年に2回も成果の報告を聞くことが出来たのは大変嬉しかったのですが、生徒の方々の躍進はそれには留まらなかったのです...


9月下旬には、自動運転ロボットのチームがWROのインド世界大会に挑みました。
競技は2日間あり、1日目は暫定5位と苦しい戦いを強いられましたが....

2日目の競技では逆転を果たし、なんと日本のチームが全世界の自動運転ロボット部門で優勝を勝ち取りました!
厳しい状況の中でも最後まで諦めずに最善を尽くした生徒の方々の努力が、ついに結実したのです。

先生曰く、初日は競技におけるルール解釈等の違いから、大幅なタイムロスと苦戦をされたようです。ルールの解釈を誤るというミスもあって心身共に追い詰められていたようですが、それでも生徒の方々は最後の最後まで諦めず、二日目に立て直しを成功させFuture Engineer部門で優勝することができたようです。

世界中の知性が集う場でのトラブルとプレッシャーも、実力ではねのけて打ち勝つ。かねてから技術力の低下が叫ばれる日本はまだまだやれると、私達も勇気づけられた決勝戦となりました。

漸進的な支援を目指して~まとめ

 以上のように、追手門学院大手前中・高等学校での支援活動は、生徒の方々の並外れた努力もあって、大きな成果を上げることができました。しかし、私たちの支援活動はまだ半年ほどしか行えていません。そのためミラパブは来月以降も、ミラパブは引き続き追手門学院大手前中・高等学校のロボットサイエンス部のサポートに尽力していく予定です。

冷静に支援の実績を振り返って考えると、今回大会にて大きな成果が挙がった要因は、元々の生徒の方々のレベルが極めて高かったことによるものが大きいです。megumishさんによるサポートも、実直で優れてはいたものの、少し楽器制作チームに比重が寄りすぎてしまったところもありました。そのため今後は更に生徒の方々の背中を後押しできる支援を行っていくべく、支援担当メンターの増員や、大学などの他機関との連携を通じたより包括的な支援活動も目指していく見込みです。


また今回の支援活動の成果は、追手門学院大手前中・高等学校公式ホームページにも、既に成果として紹介されています。詳しい当日の様子を知りたい方は、こちらのホームページもご参照ください。

追手門学院大手前中・高等学校公式ホームページ「初回の支援活動の報告記事」
https://www.otemon-js.ed.jp/js/posts/view/7353

引き続きミラパブは、技術の精鋭であるメンター達と共に、全国どこでも「学校とプロを無償で繋ぐ活動」を推し進め、現場の教員の方々の負担を減らし、生徒の方々に外部のプロならではの実直な支援活動を実施してまいります。



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