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2000人超が集う日本最大級の教育イベントへ!未来の先生フォーラムでの模擬授業について

記事の概要

2025年9月14日に、私達は審査突破の上、2300名以上の教育関係者が集った未来の先生フォーラムに登壇しました!この大会は情報科に限らず、ありとあらゆる教育分野における様々な実践事例、ならび講演がなされる会であり教育の世界全体で権威を持っている大会です。


今回私たちは、ミラパブが独自に積み重ねてきた、日本初の80回以上の公立高校での無償での訪問授業経験を踏まえた、学校現場での外部人材活用の価値を示す模擬授業を開催しました。

そしてこの記事では、私たちが開催した模擬授業の内容を、登壇者紹介と、当日のタイムスケジュールの説明を通じて詳述します。
学校のソトとナカが繋がった未来の公教育の在り方を一足先に見てみたい方は、是非こちらの記事を最後まで読んでみてください!

登壇者紹介

先ずは、今回の模擬授業に臨んだ2人の当団体のメンター(スタッフ)について、ご紹介します。

もりくらげ(森優貴)

模擬授業を執り行うもりくらげ(画像左)

現役のゲームプログラマー。2019年に未踏ジュニアスーパークリエータに認定され、現在はゲーム開発チーム「NEKOLOGICAL」にてプログラマを担当している。訪問授業の経験は40回以上であり、学校現場の実態にも精通している。

國武悠人

ミラパブのような外部団体の活用異議を語る國武(画像左上)

慶応義塾大学有数の若手研究者。多数の査読付き論文をパブリッシュするほか、自治体や政府での活動も盛んに行っており、消費者庁令和6年度消費者支援功労者表彰(内閣府特命担当大臣表彰)を獲得したこともある。またVR文化を守るため、政府への政策提言などを精力的に行っているNPO法人「バーチャルライツ」の創立者でもある。そして情報系分野についてもエキスパートレベルの知見を持ち、過去には経済産業省後援のITのモノづくりコンテスト、未踏ジュニアにてスーパークリエータに認定された事もあるなど、八面六臂の活躍を見せている。授業実施者としても優秀で、20回以上の訪問授業経験を持つ。

両者とも公立高校で2年以上に亘って授業開催、授業支援に携わってきた経験を持っており、正しく公民連携の前例を教育現場で作って来られた方達です。14日はこの2名が、プログラミングの模擬授業を約1時間参加者の方に向け催しました。

タイムスケジュール

当日の模擬授業のタイムスケジュールは、こちらの流れの通りとなりました。

10:30~10:35:オープニング~模擬授業の流れ説明

10:35~11:05:ゲーム制作の模擬授業実践

11:05~11:20:研究者による「公教育とプロフェッショナルを繋ぐ」ことの意義解説

11:20~11:30:ミラパブの紹介、質疑応答

以下に、それぞれのセクションを説明します。

最初の5分間は、模擬授業実施者のもりくらげと國武、そしてミラパブ代表理事の大畑将太が、今日の模擬授業の内容と目的、そして大まかな流れを簡単に説明しました。

私たちの登壇は10:30~11:30と朝一番の時間帯であったため、参加者の方が集まりづらい時間帯でした。さらに、今回はあまり広報活動をせずに登壇に臨んだことから、当日の参加者は最悪一人もいない状況を覚悟のうえで、この模擬授業をスタートした次第です。

しかし実際にやってみると、なんとオープニング時点で5名の参加者の方が(その後に三人参加者の方が増えて、8名になりました)私たちの模擬授業に参加してくださりました!

このような成果の要因には、未来の先生フォーラムの登壇者の大半が教員の方であり、部外者でありながらも教育の発表を行う私たちの存在が、相対的に目立つことになっていたのではないかと分析しています。

桜美林大学新宿キャンパスに設置された、ミラパブの模擬授業会場

その後は現役のゲームプログラマーであるもりくらげ(森優貴)が、高校2年生の普通科の生徒の方を想定した、ゲーム制作を通じたプログラミングの模擬授業を開催しました。「ゲーム」という現代の若者の多くが興味を持つ話題を通じた情報科授業自体は珍しくはありませんが、授業実施者が本職のゲームプログラマーである、という高校の授業は極めて稀です。単純な講義のみならず、現場を知る経験を元に、モノ作りの世界のリアルーいわば辛さと面白さ両方を紹介しました。また、生成AIについての現場の技術者者からの意見についても述べた次第です。
以下にも動画の一部抜粋があるので、生成AIを授業で使うべきかどうかという問題に興味がある方は、ご覧ください。


後半のセクションでは現役研究者の國武悠人が、前のセクションで披露された模擬授業の社会的な価値を語りました。実際に学校現場で授業をやってみての経験、そして社会学研究者としての知見、この理論と経験の両輪を交えたトークは、ここでしか見られないものだったのではないでしょうか。

そしてこちらの講演についても、特別に一部をご覧いただけます!
1分40秒ほどの短めの動画なので、國武の話をより詳細に聞いてみたい場合は、気軽に動画を再生してみてください。


二人の登壇者を称えつつ、堂々と総括を行うミラパブ代表理事の大畑(画像中央)

最後には、ミラパブ代表理事の大畑将太が、今回の模擬授業に対する総括を行いました。
大畑は、お二方のメンターによる講演を日本トップレベルの質の物だったと評しつつ、特に現役エンジニアによる生成AI使用論についての話に興味を惹かれたと話していました。

最後の余った時間には、質疑応答の時間がとられました。2件ほどの質問を想定していたのですが今回は参加者の方より模擬授業について強い関心を抱いていただけた様で、嬉しいことに4件の質問をいただくことができました!
さらに言えば講演終了後の交流時間においても、メンター達に後で質問をしに来てくれた先生方もいらっしゃりました。質問者の方の中には情報科専門ではない方や、小学校の先生方もいらっしゃり、外部人材を学校現場で使う方法や使う事の効果については、分野問わずの強い関心があるという事を体感することが出来ました。


総評:団体初の、4000人規模のイベント登壇でわかったこと

以上のようにして、未来の先生フォーラムでの模擬授業は終わりました。
今回の私たちの目標は、情報科問わず、日本中の教育関係者の方から、ミラパブについて知っていただくことでした。具体的な数値目標は以下の通りです。

①親しくなった教員の方の人数20名以上
②教育に関する企業、研修業者の方との新たな関係10件以上

このうち目標②については残念ながら達成できなかったものの、目標①については無事達成でき、26名の方と仲良くなることが出来ました!さらに言えば、Facebookでの個人的なやり取りができるまでの関係になった教員の方は9名もいらっしゃり、現場の教員の方との質の濃い繋がりを得ることが出来た次第です。

私たちミラパブは、これまで自分たちが主体となってオフラインの場で登壇、発表する機会は一度もございませんでした(教員の方と連携しての発表などはありましたが)。そして今回、いざ模擬授業を主催してみると「単なる企業出展等とは全く違った目で、教員の方々が私たちの話を聞いて下さることが多い!」という感覚がありました。4年半の活動経験を通じて分かってきたことなのですが、学校の教員の方の多くは、企業やビジネスの香りのあるものに一定の距離感を置かれる傾向にある様です。そのため、イベントに関わる外部団体としてではなく、教員の方々と共に実践の発表をする登壇者として参加者の方と関われた未来の先生フォーラムは、私たちにとって教員の方とより近い距離感で談笑できるイベントになったのではないかと思います。

桜美林大学新宿キャンパスにて、3人での記念写真

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました。

ミラパブ運営スタッフ ideal編纂

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